糞やペリットが フクロウの健康のバロメーターだという記事は以前にも書きましたが、それ以外のフクロウの「いつもと違うんじゃないか?」「これは病院に連れていった方がいいの?」という行動と様子についてとまとめていきます。
目次
吐き戻し
肉食の哺乳類であれば、ときどき吐くのは正常といえますが、フクロウはもともと餌を吐くように出来ていないので注意は必要です。餌を吐くのが続くようなら当然 消化器系の問題が考えられますし、逆流性食道炎などにも繋がり兼ねません。
食後に車に乗せて酔ってしまったなどのような明らかな理由がある場合は安静にさせてやれば良いのですが、吐き戻しが続くようであれば即座に病院で診てもらった方が良いでしょう。
脂肪分が多い餌は吐き出してしまうことがあります。
その場合は安静にしてやり、餌もピンクマウスなどコレステロールの多すぎないものを少量にして回数を分けて与えて様子を見てやると良いかと思います。
また 餌の与えすぎも嘔吐に繋がります。
受け入れ許容量を超える量を与えて消化不良⇒嘔吐⇒吐ききれない分がお腹の中で腐り 中毒死…
ということも起こりうるので、嘔吐の症状が見られる場合はフクロウの様子をよく見てあげて下さい。
羽鞘の粉、フケ
基本的には換羽による影響でと考えて問題ないかと思います。もしこの粉っぽいものが異常に多い場合は外部寄生虫が原因である場合があります。
心配な方は獣医師へ相談すると良いでしょう。
目の色
日光に当てるようにしてやったり、ビタミン量などによっても色の変化があります。あまり淡い色になった場合は、飼育環境を見直してみるのが良いでしょう。
また、加齢によって色が赤っぽくなるようです。
足
ガサつきがあったり、色が極端に淡くなった場合や、皮膚が極端に厚い、薄いなどといった場合にはビタミン不足や日照不足、水浴び不足などが考えられます。個体によっても違うので早合点の場合もあるかと思うので、心配な方は専門の方に診てもらうのが良いでしょう。
口呼吸
口を開けないでする呼吸が正常の呼吸の仕方です。激しい運動などで疲れた後、猛暑日、緊張時などを除いて 口呼吸が治まらない場合は、呼吸器系の障害が考えられます。
運動後のような口呼吸は少しすれば直ぐに落ち着くので、それ以外の場合などで口呼吸が続くときには医師に診察してもらった方が良いかもしれません。
餌を食べない
まだお腹の中に<ペリットが残っている場合、餌への食いつきが悪い場合があります。周辺を確認して、ペリットを吐いているかどうかを確認してみましょう。
ペリットを吐いているのにも関わらず餌への食いつきが悪い場合、フクロウの体長不良も考えられます。
何か変なものを間違えて飲み込んでしまっていないか、ペリットを確認してみて誤飲してしまった残骸が含まれていないかどうかもチェックすると良いかと思います。