フクロウの糞

フクロウ ペット 糞

フクロウの糞は、フクロウの健康状態を計る重要なバロメーターです。

地面に落ちている鳥のフンは誰もが見たことはあると思いますが、フクロウもあんな感じの糞をします。

また、飛ぶための体を軽く保つためか、ことある毎にすぐにどこでも糞をします。
「さっき糞したばっかりだし敷いてる新聞紙を取り替えよう」なんて思って取り替えると、取り替えたそばからプリッとします。

鳥類のペットはトイレのしつけが出来ないと言われる理由がここにもあるんだと思います。

ただ 糞をする仕草のようなものがあり、人間でいうところのパンツを脱いでトイレに屈んで力むような(食事中の方はすみません)
そんな感じでフクロウも糞をする直前に、少しだけお尻をあげる仕草があるので、する直前を目の当たりにすると
「あ、今するな」っていうのがわかるようになります。

なんともそこが愛らしくも感じたりします。

目次

糞の種類

フクロウ自体もそうですが、糞も基本的にはあまり匂いがしません・・・が、通常 鳥は草食。フクロウは肉食なので臭い糞もします。

しかし、いつも臭い糞をしているなら体調を崩している場合があります。
糞から未消化の餌が出てきたり、消化器系に問題があれば血便なんかも出てくる場合があります。
もし消化器系の問題がある場合は即病院へ連れて行った方が良いでしょう。

変な色の糞をしていないかなど、毎日チェックしてあげて下さい。

フクロウは通常2種類の糞をします。

通常の糞

通常の糞は、これぞ鳥の糞といったような糞で
“余分な水分”と、白いペンキのような“尿”と、絵の具のチューブから出したような茶色〜黒の“糞”という状態で排出されます。

そう、鳥類は“糞”と“尿”を同時に排出しているんですね。
空を飛ぶことに適した結果、水を極力取らないで済むように 少ない水を体で有効に使います。
その結果 水の排出量が抑えられ、尿酸となって排出されていまるのが白い“尿”です。

だいたい摂取してから排泄まで、代謝の良さにもよりますが数時間〜24時間で糞となって排出されます。

餌が少なければその分よく消化され、多く食べれば未消化分が多いまま排出されることもあるでしょう。
食べた餌の毛や羽、骨片が糞の中に多くみられるようであれば消化器系の異常の可能性も…。

“糞”の部分は食べた餌によって色が違ってきます。
白身でなく赤身の肉を食べたときほど黒くなります。
これは餌の中のヘモグロビンなどの量によって変わるようです。

“余分な水分”が全くない場合は、水分が足りてない脱水症状となっている可能性もあるので注意深く見てみましょう。

盲腸便

フクロウは2種類の糞をします。

先程の通常の糞と、盲腸便です。(盲腸糞ともいいます)
これは通常の糞とは見た目も匂いも全く違います。

フクロウはおよそ一日に1、2回この盲腸便をします。
先程の通常の糞とは全く違うものですが、これは当たり前にするものなので、心配はいりません。
盲腸便はウサギもすることで知られています。

しかしウサギのように固体の便ではなく、フクロウの盲腸便は粘り気があるようなドロっとしていて、形はなく濃い茶色で非常に臭いも強いです。

これがもし衣類や布類、絨毯なんかについた日には…と考えたくもなくなるほど。
放し飼いを勧められない理由の一つがこの便です。
盲腸便だけは新聞紙の上でして欲しいと願うばかりです。

肉食動物なのに盲腸があるのがフクロウの不思議なところ。しかも2つ。

「なんで盲腸が付いてるの?」
という疑問が浮かびますが、はっきりした事はわかっていないようです。
ワシタカ類やハヤブサ類でも小さな盲腸が1つだけなのに対して フクロウは大きい盲腸が一対。2つも…。
フクロウの体の不思議ですね。

その他の糞

“糞”と“尿”は一緒に排出されますが、混ざり合ってないのが正常です。

なので盲腸便以外に“糞”と“尿”が混ざっている便をした場合は注意が必要です。

これが混ざりあっていて緑色の糞尿が出た場合は肝障害の可能性があります。
また表面がテカテカ光るような糞は腎障害の可能性も。

ただし尿と混じってない緑色の“糞”の場合は、胃が空っぽな影響による胆汁が消化する対象がなく排出されたものなので心配する必要はないようです。

卵の黄身を“糞”として、白身を“尿”として、白身の周りの透明な部分を“余分な水分”として考えたらわかりやすいかもしれません。

“糞”と“尿”が、卵を割るのを失敗して割れちゃった程度ではなく、溶き卵のように混ざっている場合は下痢にあたります。
人間が下痢するのとフクロウが下痢をするのとではわけが違うので、病院で診察を受けた方が良いと思います。

さすがに僕も医者や専門家ではないので、知ってる知識を並べただけです。
とにかくいつもと違う便が出た場合は即座に病院で診てもらいましょう。