フクロウの爪、嘴のケア(爪切り)

フクロウ ペット 爪切り

他の動物と同じように、フクロウの爪も当然伸びますし、嘴も伸びるので爪切りをしてあげる必要があります。

嘴は伸びすぎると、餌を咥える際に肉が刺さってしまって上手く食べられなくなってしまい、上下の噛み合わせがズレて咬合不正になってしまいます。

爪は切らずに伸びっぱなしにしてしまうと、フクロウが伸びた自身の爪で怪我をしてしまったり、またそこからバイ菌が入り込んで病気になってしまったりするので、定期的に手入れをしてあげましょう。

目次

爪切りの仕方

犬猫と同じように、フクロウの爪にも血管が通っているので、あまり深くまで切り過ぎてしまうと出血の恐れがあります。

となると伸びても 爪の先端のほんの少しだけしかビビって切れなくなってしまうと思うのですが、これは慣れるしかありません。

心配な人は、お近くのペットショップへ連れて行って切ってもらうことも出来るはずです。
だいたい500円くらい。

僕がフクロウを購入したショップでは、その店で購入した生体ならいつでも無料で爪切りしてくれるサービスがありました。
しかし家からショップまでの移動距離が遠かったり…爪切りのためだけに外に連れ出すのもフクロウにとってストレスだと思うので、自分で切れるようになった方が良いと思います。

ちなみに、ペットショップで爪切りをお願いする際は、爪切りの場面を見せてくれない場合があります。

なぜかというと、フクロウは爪切りを嫌がります。
「お前のために切ってるのに…」と言ってもフクロウは理解しません。

例えば爪切りの最中、嫌なことをされてる最中に近くにあなたがいると、あなたが嫌われてしまう可能性があります。

飼い主のことを『嫌なことをするヤツ』と認識しないように、あえて見えないところまで連れてって切ってくれます。

なのでショップでの爪切りは店員さんに任せて、爪切りが終わったフクロウを笑顔で迎えてあげましょう。

爪の切り方

無料で爪切りしてくれるサービスが近くにあるならともかく、毎回の爪切りに500円かかったり、その度にフクロウを外に連れ出すのも可哀想なので、自分でも爪切り出来るようになるに越したことはありません。

さて自分で爪を切る場合ですが、うちではタオルでフクロウを包んでしまいます。

視界を塞ぐことで大人しくなるのと、上記のように少しでも嫌われるのを避けるために…。

このとき胴体を圧迫しないようにだけ気をつけて下さい。
フクロウは横隔膜がなく、胸部と腹部が連動しポンプのように動かして呼吸をするので、圧迫してしまうと呼吸が出来なくなってしまいます。
あくまでフワッと包むようなイメージで包みます。

当然 足を掴んで爪を切るので、タオルに包んだ状態で寝かせて爪切りをします。

タオルから出すのは爪切りする方の片足だけを出して切った方が良いでしょう。
あまりにも嫌がって抵抗するときは、もう片方の足であなたの手に掴みかかってくる場合があります。
小型のフクロウならまだしも、大型の場合かなりの握力があります。
また小型でも本気で掴んでくるとかなり力強い上に、爪切り前の伸びた爪では怪我をしてしまう可能性もあるので気をつけましょう。

切ったあとはヤスリを丁寧にかけて、先端が尖り過ぎないようにします。

嘴の切り方

嘴の場合も同様に、タオルに包んで大人しくさせ爪切りで切ります。

胴体を圧迫しないように気をつけて、嘴だけタオルから出して切った方が良いでしょう。
嘴を切る場合は、舌まで切ってしまわないように気をつけて下さい。

出血してしまったら

爪の形に沿って 爪の中心部に血管が通っています。
嘴も同様に血管が通っていて、血管まで到達するくらいまで切ってしまうと当然出血します。

僕の場合は幸い出血させたことがないのですが、フクロウは犬猫と違ってあまり痛がりません。
痛くないはずないと思うので、経験上おそらく痛くないんじゃなく我慢しているんだと思います。

もし出血してしまったら止血剤を塗ります。
動物用の止血剤で大丈夫です。
綿棒の先に付けて、優しく押し当てます。
すると数秒〜数十秒で出血は止まるはずなので、初めての爪切りの際には事前に用意しておいた方が良いでしょう。