フクロウは鳥の中でも目がクリクリと大きく、両目が前についているのが 他の鳥とは違うその可愛らしい外見が特徴です。
しかしその外見とは裏腹に、タカやワシ、ハヤブサといった獰猛な肉食の猛禽類に分類されます。
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猛禽類
猛禽類の特徴は、鋭い爪と鋭い嘴(くちばし)を持ち、空中を生活圏とする生態系の中では頂点に位置する動物です。捕まえた獲物を逃がさないため爪は鋭く、趾(あしゆび)の掴む力も非常に強いです。
野生ではもちろん食べる肉は一口サイズにカットしてあるわけではないので、趾でがっちりと掴みながら嘴で食いちぎって食べます。
小動物を掴んで食いちぎるような力は、人でもなかなか楽にできるものではないでしょう。
ちなみに嘴が湾曲しているのは獲物を仕留めるためではなくて肉を食いちぎるためだそうです。
獲物を仕留めるのは爪と趾の力。
愛らしい見た目と反して、フクロウはすごい力を持っています。
ちなみにこの写真は筆者の僕の腕。
飼ってるフクロウの爪にやられて数カ所ミミズ腫れのようになったときのです…
フクロウの目
基本的に夜行性で(昼行性のフクロウもいます)、暗闇でもよく見えるように大きな目が特徴です。
瞬きをするときは上の瞼で人間と同じように瞼を閉じ、寝るときは下の瞼を上に上げて目を閉じます。
人間から見るとこれが笑っているように見えて愛らしいです。
第三の瞼(まぶた)
まぶたと眼球の間に薄い幕があり、瞬膜(しゅんまく)と呼ばれるこれは眼球を保護するためにある第三の瞼です。フクロウの視力
フクロウの目は両眼視と単眼視の両方が出来ます。どういうことかというと、
他の鳥類や魚のように左右の目別々の物を見ることができ、また両目が顔の正面についているので両目で物を見ることも出来ます。
フクロウの網膜の細胞は人の8倍あると言われていて
人間の目から見えるものが1万画素だとすると、フクロウは8万画素で見えている事になります。
また遠目が利いて遠くのものを見るのは得意ですが、近い距離のものはハッキリと見えないようです。
ちなみに人間と違い、白黒にしか見えないという説がありますが、実際のところは…?
犬も最近まで視界は白黒にしか認識できないと言われてましたが、色を感じ取れているという事がわかったそうです。
フクロウの場合は…フクロウに聞いてみないとわかりませんね。
フクロウの眼球
人の目は眼球という名の通り球体で出来ていますが、フクロウの場合は球体をしていません。正面から見ると真ん丸に見える眼球の奥は広がっていて扇形のようになっています。
ちなみにフクロウの黒目に見えている部分は人間でいうところの瞳孔で、
人間でいう白目のように見える部分は虹彩(こうさい)、人間の黒目の部分です。
日本人の場合だと茶色、外人なんかではグレーだったり青みがかっている部分ですね。
ちなみにフクロウは眼球を人のように上下左右に動かせません。
フクロウの首
首がよく回ることが知られているフクロウですが、体を動かさずに首だけで約270度回すことが出来ます。眼球が動かない分を首の視野は、首がよく動くことで補われてるんですね。
フクロウの耳
フクロウの耳は目の横に隠れています。
(ちなみに、ウサギの耳のように頭の上に伸びてる耳のようなものは耳ではないです)
一見すると見えないフクロウの耳ですが、顔の横の羽毛をかき分けてみると穴が空いています。
この耳の穴は左右で位置が上下にずれていて、このズレのお陰で獲物の出す声や音が正確にわかるようになってます。
人間の場合だと、上から呼ばれると場所がわからずキョロキョロしてしまいますね。
フクロウの足
フクロウの趾は4本に分かれており、前に2本と後ろに2本という形をしていますが、一番外側の関節が非常に柔らかいので、前に3本 後ろに1本という物の掴み方も出来てしまいます。
趾にまで毛が生えているフクロウと、生えていないフクロウがいます。
寒い地域に生息するフクロウは趾もフサフサです。
反対に、暑い地域に生息するフクロウの趾は毛が少ないです。
ちなみに趾に毛が生えている理由は保温効果の他にも、
小動物や虫をエサとして捕まえたあと、捕まえたエサの反撃(足に噛み付いてkたり)のダメージを軽減するためとも言われています。
ちなみにフクロウはとても足が長く、踵(かかと)は体の中に隠れています。
人間でいうと常につま先立ちをしている状態ですね。
あくびのように“伸び”をしたときに見せる長い足に、
「うちに子はなんてスタイルが良いんだろう」と思ったりするほどです。笑
フクロウの翼
フクロウは身体中が羽毛に覆われていて、体温を下げないように保つ役割をしています。リアルなダウンジャケットですね。
ほとんどの人はあまり触ったり出来ないかと思いますが、うちのフクロウのお尻の毛が特にフカフカで柔らかく
嫌がられない程度にうちの子のお尻の羽毛を触ってます。