フクロウの怪我に関しては ケージの中や、ケージから出した際の室内環境に気をつけるしかないです。
動物園では猛禽類がケージの壁に衝突して死んでしまうということもあります。
猛禽類の中でもフクロウは飛行スピードが低いので、フクロウの場合は少ないようですが、それでも怪我などしてしまう可能性は多くありので注意が必要です。
怪我をしても痛がる素振りを見せないフクロウなので、放っておいたら病気になってしまうケースも…
“飼い主の気づかない間に怪我をしていた”なんて可能性も充分にあるので、変な歩き方をしていないか等、日々チェックすることが大事です。
目次
打撲や骨折
骨折や脱臼などの場合、飼い主に出来ることはほとんどないです。早急に猛禽が診れる獣医師、見つからなければ鳥類を診れる病院を探して連れて行くことです。
また打撲の場合、鳥の場合はステロイド剤の免疫抑制効果が強いので炎症を押さえるのには使用を控えた方がいいのですが、軽い腫れであればステロイドではなくて塩化リゾチウムというのが猛禽類には副作用が少ないようです。
あまりはっきりとは医者ではないので言えませんが参考までに。
外傷
人の皮膚と違って、フクロウの場合は毛の下や羽の下など 傷はとても見えにくいです。羽毛をかき分けながら傷の箇所を確認するなどして 隠れた傷がないかを確かめることも必要なので、怪我をした場合は獣医師さんに診てもらうのが一番です。
飼い主としては心配になって傷の具合などを自分で確認したくなるところですが、隠れた傷を探すために無理に押さえつけてしまったりなどしてフクロウが暴れてしまうことがあれば、怪我の悪化にも繋がります。
どこでどんな状況から怪我を負ってしまったのかを出来る限り把握して、獣医師さんへ受診しましょう。
嘴や爪の損傷
嘴や爪は、骨が芯となってその上に硬い皮が被さるような構造をしてるので、皮にあたる部分の損傷は心配ないでしょう。皮の中に血管が通ってるので、嘴や爪の切り過ぎには出血もしますが止血剤を塗って安静にしてあげれば大丈夫かと思います。
もし骨まで傷ついてしまった場合は変形の原因にもなります。
嘴であれば餌を食べるのが困難になってしまう事にもなるので、その場合は獣医師に受診しましょう。
自咬症
羽づくろいをするフクロウですが、羽にとどまらず皮膚や肉まで傷つけてしまったり、自分の羽を引き抜いてしまうような症状のことを言います。皮膚を傷つけてしまうので出血する場合もあります。
傷の治療はやはり獣医師へ。
原因はストレスであったり、寄生虫やウイルスによる場合があるので、飼育環境の改善が必要です。
衛生面や食事管理に気をつけ、オモチャを与えたり、窓の外を見せてやったりなど、ストレスの発散になるような環境を考えてあげましょう。