フクロウは全身を羽毛に包まれているので その抜けた羽であったり、羽の生え替わる関係で 人間のフケのような細かい白い欠片が飛散します。
もちろん掃除をして清潔に保つのは大事ですが、人の目から見た不潔さとフクロウから見た不潔さはもちろん違います。
フクロウにストレスを与えてしまう程まで、周りでごちゃごちゃとされたらフクロウにとっても落ち着きません。
なので掃除をやり過ぎてしまわないことが大事です。
目次
換羽について
フクロウは年に1回、羽根が生え替わる時期があります。これを『換羽』といい、数ヶ月かけて全身の羽根が少しずつ入れ替わっていきます。
なので体の大きい大型種なんかはほぼ一年中換羽しているようにも感じるでしょう。
まず最初に細かい綿毛が抜けてから本格的な換羽が始まり、換羽が終わったかと思うとまた わずかに綿毛が抜けます。
換羽が終わったはずなのに…と心配する必要はありません。
古い羽が抜けてから新しい羽が生えるのではなくて、新しい羽の用意が出来てから古い羽が抜け落ちるようになってます。
なので、換羽が上手くいってないんじゃないかと感じて 古い羽を抜いたりしてはいけません。
下手をすると羽を作る組織が破壊されてしまって、その部分から新しい羽が生えてこなくなってしまう事にもなりかねません。
新しい羽は鞘に包まれていて折れやすく、折れると出血してしまいます。
新しい羽の成長にともなって この新しい羽を包む羽鞘(うしょう)と呼ばれる鞘がぽろぽろ崩れるので、まるで人間のフケのようなものがフクロウから出てきます。
日常生活の中で ホコリが原因で気管支炎や喘息になってしまう人がいますが、人よってはこれもアレルギーなどの原因になる場合があります。
掃除が少し大変になりますが、こまめに掃除するように心がけた方が良いでしょう。
新しい羽を体が作り出すわけですから、当然エネルギーを使います。
羽ペンでいう芯の部分、あの骨のようなものが体から生えているわけなので人間の髪の毛が生え替わるのとは大きく違います。
そのため換羽の時期は体重を落とさないように栄養と体重管理をしっかり行なう方が良いかと思います。
体から生えてくる羽は、毛づくろいならぬ 羽づくろいをして鞘をはがしたりしますが、嘴の届かない頭に関しては 足で痒そうに掻いていたりします。
そんな場面をよく見る時期は、何か体を擦りつけられるようなもの(人工芝などでも)用意してあげると換羽の手助けになるかもしれません。
人に触れられることに抵抗のない個体であれば、頭を掻くようにしてあげるのも良いかもしれません。
掃除
換羽による羽鞘の欠片の掃除は掃除機などで簡単に綺麗に出来ますが、うちでは掃除機はあまり使いません。うちのフクロウは掃除機の音が怖いようで、掃除機をかける事もストレスを与えてしまうと考えると、掃除機を頻繁にかけられません。
掃除機をかける場合は風呂場などに避難させ、その間に掃除機がけをします。
フクロウへのストレスを考えるなら ちりとりや、フローリングなら雑巾がけやウェットティッシュなどが大量にあると便利でしょう。
もちろん自分たち人間にとっての生活環境でもあるので、キレイに清潔を保つための掃除は大事ですが、フクロウからしてみれば 抜けた羽が散らばってようがペリットが散乱してようが問題なく生きていけます。
フクロウのケージの下に新聞紙を敷くなどして、毎日交換することで糞
けれどフクロウの止まり木や、いつも餌を食べる場所の表面が汚れて不衛生であるのはよろしくないので、その場所はしっかり掃除をしてあげましょう。
人工芝の上での飼育であれば、人工芝の隙間に餌の肉汁や食べ残しの肉片などが入り込みやすいです。
蛇口用などのブラシなどを使って擦り落とすと良いかと思います。