冷凍餌の処理の仕方

フクロウ ペット 餌

フクロウに餌を与える場合、そのままあげてしまう前に取り除いた方が良い部分などがあります。

ただ必ずそうした方が良いとは言い切れません。

フクロウを飼う際にはペットショップから購入されているかと思いますので、一番はそのペットショップでどんな餌の与え方をしていたかを参考にしてもらうのが一番良いかと思います。

あくまで うちではこうしているという、一つの形として読んでもらえたらと思います。

目次

冷凍エサの与え方、捌き方

冷凍餌はもちろん、解凍してから餌として与えます。
ジップロックのような完全密閉できるビニールに入れ、水に浸けて解答させ、ハサミで一口大になるよう刻んでからピンセットで与えるのが一般的です。

解凍の方法にはどんなものがあるでしょう?
自然解凍、お湯に浸ける、レンジ、水に浸けたあとその水を温める(煮る)?などなど…

お湯で解凍しているという人も多くいるようですが
僕はお湯で解凍するのはお勧めしません

自然解凍やお湯での解凍は、まず細菌の繁殖が活発になる可能性があります。
また無理に温度を上げるような形で解凍するのは冷凍餌、例えば冷凍マウスであればマウスの体内で凝結している氷の粒が細胞組織を破壊してしまって栄養価が下がる可能性もあります。

お湯の方が時間をかけずに解凍が出来るのという利点がありますが、うちでは必ずお湯ではなく水でゆっくり解凍するようにしています。
細胞組織の破壊まで細かく気にするのであれば、氷水を使って時間をかけた解凍が一番餌を痛めない手段だと思います。

けれど氷水ではさすがに時間がかかり過ぎてしまうので、うちでは水でゆっくり解凍させるようにしています。

ちなみに普通の水道水の常温で、およそ1時間くらいで解凍できます。
餌として与える前に必ず、中までしっかり解凍されているか確認は必須です。

冷凍マウス

うちでも基本の餌の与え方は、上に書いたような方法を取ります。

しかし我が家の場合、ジップロックなどのビニールに入れる場合もありますが、あえて入れずに直接水に浸けて解凍し、水分を軽く拭き取るだけでそのまま与えたりもしてます。

その理由として、フクロウは水浴びをして遊んだりする生き物ですが、うちの子は水浴びをほとんどしません。
水浴びのときに水を飲むこともするはずだと思うのですが、水浴びをしようとしないので「水分は補給できているのか?」という心配が…。
水はほとんど必要ないという話も見聞きした事はありますが、水をやらないのも結石の原因になったりします。

またマウスの場合、一口大にわざわざカットしたりせず、そのまま与えています。
理由は、もちろん野生ではカットされた状態で食べておらず、自分の爪でしっかり押さえ、嘴で引き千切って食べるからです。

あまり温室育ちにさせすぎて、自分の食うものを千切る力も徐々に失くなってしまったらという考えから。

普段は自然を飛び回っている生き物なので、運動させなければケージの中にずっと入れられたままでは飛ぶための筋力も当然落ちます。

そういった力を失わせないため、嘴のトレーニングや伸長防止のためにカットせずに与えています。

ピンクマウスなんかは一飲みしてしまいます。
栄養面ではヒヨコよりも優れているかと思いますが、毛がないマウスなのでこれだけ与えていてもダメです。
餌となる哺乳類の毛も、ペリットを吐くためにとても重要です。

栄養面を考えればマウスの場合は基本的にはアダルト、フクロウの胃腸に負担を掛けたくないときにピンクマウスやファジーマウスを与えるという風に分けるのも良いかもしれません。

これが正解とは限らないので一つの考え方と手段として読んでもらえたら

冷凍ヒヨコ

こちらも上記のように解凍してカットして与えるのが一般的です。
またヒヨコの嘴や趾は、栄養も期待できないことと先端が尖っていて、飲み込むフクロウ内蔵を傷つけないか心配なので、うちでは取り除いています。
食べやすいようにカットしたヒヨコがこちら。(苦手な人のために別ページで)

またヒヨコのお腹の中には、ヨークサックという卵黄のつまった袋があります。

ヨークサックは非常に多くの栄養が含まれていますが、内蔵の中でも一番痛みやすく菌が繁殖しやすい部位になります。
薄い膜に覆われた袋になっているので非常に破れやすく、破かずにカットする処理も大変ですが、餌として与えようとしても嘴で摘んでいる際に破れてしまうことも多く、それが顔などに付いて衛生的に良くないように思います。

コレステロール過多になってしまう可能性もあるので、うちではこのヨークサックは除いて与えています。
(栄養が多いのであえて与えて飼育している人もいます。)

またヒヨコをカットするとドリップが多く、カットする事により栄養も損なわれてしまうので、極力カットが必要な部分だけをカットして与えるようにしています。

冷凍ヒヨコの場合も、お店によっては既に頭部や足、ヨークサックなどを除いた状態で売られているものもあります。

冷凍ウズラ

うちでは既に下処理された内蔵のない冷凍ウズラを与えていいます。

親ウズラはマウスやヒヨコに比べて大きい分、骨も太く硬いです。
一口サイズにカットした部分の骨が手で触っても少しチクッとするくらいなので、ヒヨコの嘴をや趾を除くのと同様に飲み込む際にフクロウの内蔵を傷つけないか心配になりながら与えています。

また解凍の際にジップロックなどで封をせず解凍してみた事があり、すると解凍した水に非常に多くの脂が浮いてきました。

脂肪分が多い餌はフクロウが嫌がることがあります。
脂が多いとフクロウが吐き出してしまうこともあり、うちの子はウズラがあまり好きではないようなので、ヒヨコやマウスに比べてウズラはあまり与えていません。

逆に雛ウズラの場合は栄養が少ないので、解凍したらそのまま与えています。