フクロウの飼育に必要なもの 〜フクロウのおうち〜

フクロウ ペット

いよいよフクロウを購入しようと決意したあとは、自宅での飼育環境を整えなければいけません。
優良なショップから購入した場合なら、数日の間くらいはショップで面倒を見てもらえるので、その間に自宅へフクロウを迎え入れる準備をしましょう。

目次

ケージ

前述したように、フクロウにとって安心できる場所の確保は必要です。

ちなみに筆者は現在、木製の犬用のケージを利用しています。
以前はカラーボックスを複数購入し、板をつなぎ合わせる形でケージを自作したりもしました。(下の画像)

自作ケージ

ケージを自作する場合、フクロウはストレスが溜まりやすい生き物なので、外から丸見え状態だとストレスがかかってしまいます。
周囲の視線を遮断できる作りにしましょう。

上記画像のような枝を使った止まり木を取り付ける場合は、ある程度凹凸のある枝の方が好ましいです。
ツルツルに加工された枝だと捕まりにくく、滑り落ちたりしそうになります。
また、外から拾ってきた枝もやめた方が良いでしょう。虫の卵などが付いている場合もあり、衛生的に良くないです。

壁板に透明なガラスやアクリル板も避けましょう。
透明であるとガラスがある事がわからずに激突してしまいます。
金網や金属の格子も 羽を痛めてしまうので避けた方が良いです。

ペットショップでは視線の遮断なんか気にしないような置き方をしてるけどいいの?
という疑問が浮かんだ方もいるでしょう。
フクロウを扱うペットショップでは、“人馴れ”をさせるためにわざと周囲を囲わない作りで展示していたりします。

自宅のケージは、少なくとも前面以外の上部、背面、側面は覆われている状態にしたあげたいです。
全面丸見え状態ではフクロウも落ち着くことが出来ません。
フクロウからしてみれば、いつどんな方向から敵に襲われるかわからない状況と同じことになります。

人間であっても、四六時中あらゆる方向から監視されている環境に置かれたら落ち着かないものでしょう

そして必ず充分な広さの作りにしてあげて下さい。
歩き回れるくらいの広さと、翼を広げても羽を痛めたりしない充分な広さは最低限 必要です。

できれば床から離れた高さのある場所にしてやれると良いです。
ケージの上に物を置くのもお勧めしません。
上から音がして“上には何かいる”と感じれば、“ここは安全ではない”と感じて、落ち着くことの出来ない環境になってしまいます。
フクロウは高いところが好きです。
木の上で生活するフクロウは高いところが落ち着ける場所なんです。

止まり木(パーチ)

前回の記事にて人工芝を巻いたものをオススメしましたが、どこかに取り付ける必要もなく、猛禽類を繋いで飼育する飼育用品としてファルコンブロックや、ボウパーチというものがあります。

ファルコンブロック

ファルコンブロック
係留しておいても飛んでいかないように見た目以上にかなり重くできています。

人工芝は外れるようになっていて、糞などによる汚れも洗うときに人工芝だけ取り外して洗えるような作りになっています。
小型のフクロウ用〜大型のフクロウ用までサイズ展開があり、直径20cm〜35cmくらいのものまで。

ステンレス製と鉄製があり、鉄製の方が安いですが錆びやすいというデメリットがあります。

見た目の通り 台の形状になっているので糞が人工芝の隙間に垂れるため、人工芝は毎日取り外して水洗いした方が良いです。

大きさや材質によりけり、およそ1万5千〜4万円前後。

ボウパーチ

ボウパーチ
ファルコンブロック同様に人工芝が付いていて重量があります。
人工芝は巻きつけて固定してあるので、ファルコンブロックと違い 簡単には取り外せなくなっています。

台のような形状ではないため、糞のほとんどは人工芝より後ろの床に落ちます。
ボーパーチの下には新聞紙を敷くと良いでしょう。

ファルコンブロックと違い 糞では汚れにくいのですが、エサを食べたときのエサから出る血や肉汁による汚れは避けられません。
人工芝だけを取り外して洗えない点がファルコンブロックと比べたときのデメリットかもしれません。

およそ1万5千〜2万5千円くらい。


木製のケージを購入するか作るかして、その中に新聞紙を敷き、ファルコンブロックもしくはボウパーチを置くというのがスタンダードな飼い方かと思います。

僕自身もそうしています。

また、人工芝と 係留しておいても大丈夫な重さがあれば、ファルコンブロックも自作できます。
コストを抑えたい人や、できるだけ掃除の手間を減らしたい人、フクロウのいる場所をオシャレにしたいと考えるのであれば、いろいろ工夫して自分なりのフクロウのおうちを考えるのも楽しい時間になると思います。